映画レビュー① 私はダニエルブレイク
皆さんこんにちは!!kanemassaの日記へようこそ!
今日は、初めての映画レビューをしたいと思います。
今回僕がおすすめさせていただく映画は「私はダニエルブレイク」です。
この映画は、2016年に公開された映画で、第69回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を獲得した映画です。また、文科省特別選定作品としても取り上げられています。
映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』公式サイト (longride.jp)
この映画は巨匠ケン・ローチ監督が「麦の穂をゆらす風」に続き二度目のパルムドールを獲得した作品です。この映画のテーマは「イギリスの福祉制度と貧困」です。
いまや先進国では貧富の差が問題視されています。僕はある記事でイギリスの子供の4割がクリスマスプレゼントなしという現状を知りました。僕が子供のころ毎年もらっていたクリスマスプレゼントがイギリスでは約2.5人に1人しかもらえないということです。クリスマスプレゼントをもらうのがあたりまえではない世界がもうすぐそばまできているようですね。
この作品に出てくるのは、主人公のダニエルブレイク(おじいさん)、イギリス政府、通信の大学に通う二人の子を持つケイティがメインです。
あらすじ
ダニエルは心臓に重い病気を持っており、医者から仕事を止められている。そこで、国の支援手当を受ける手続きをするが就労可能と判断されてしまう。役所でダニエルの目の前で給付金の手続きをしていたケイティもこれを断られ二人とも生活苦になってしまう。それを見かねたダニエルは役所に抗議するも門前払いをされてしまう。ここから二人の交流が始まり、ダニエルはケイティと二人の子を助けることを決意。しかしここからさまざまな壁(イギリスの福祉制度)が彼らを厳しい現実に追い込んでいくのです。
この映画は、イギリスの福祉制度を描いたものですが、他人事ではないと実感しました。なぜ、国は弱者に救いの手を出さないのか、なぜ医者に止められているのにその忠告を聞かないのか。われわれ日本人のこころに問いかける場面がいくつもあり、改めて貧困の問題をしっかり理解する必要があるなと感じました。特にフードバンクのシーンはケイティの苦しみとダニエルの優しがあふれ出るシーンで、心に染みる瞬間でした。
暴力シーンや薬物などのカットをあえて入れず、市民の生活を中心に描いている作品だからこそここまで仕上がった作品になったと思う。この映画の見どころは最後のダニエルの心の叫びだろう。一人の市民として、人として当たり前の権利を要求したダニエルの生きざまを忠実に再現した一本でした。
予告編はこちら
人生は変えられる。隣の誰かを助けるだけで。
ダニエル、ケン・ローチ監督が教えてくれたこと。それはどんな危機があっても忘れてはいけないことでした。人助けにお金はいらない。手を差し伸べるだけで人生は変えられる。
最後まで見てくれてありがとうございました。うまくできているか不安ですがこれからもより良いブロブを目指して頑張りますのでよろしくお願いいたします。