アルフレッドアドラー 人生に革命が起きる100の言葉
小倉広 著
著者の小倉さんはもともとうつ病だったそうです。そこでアドラー心理学と出会い現在まで活動されています。
僕もこの本を読んでとても勇気をもらえました。そのなかの一部を紹介します。
・重要なことは人が何をもって生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなせるかである。
・人間は自分の人生を描く画家である。あなたを作ったのはあなた。これからの人生を決めるのもあなた。
運命の運は「運ぶ」と言う意味です。つまり、命を運ぶ。運命は自分で浮かすことができるのです。
・「親が悪いから、パートナーが悪いから、時代が悪いから、こういう運命だから」責任転嫁の典型的な言い訳である。
責任転嫁は一瞬気持ちは楽になりますが、状況や運命が変わるわけではありません。運命は自分で変えるものであり、人は誰でも未来を変えられるのです。しかし、過去と他人を変えることはできません。
・健全な人は相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は相手を操作し、変えようとする
ここでいう健全な人は今自分にできることを考える人。不健全な人は、相手の愚痴を言い、あたかも自分が被害者かのように言う人
・陰口を言われても、嫌われても、あなたが気にすることはない。「相手があなたをどう感じるか」は、相手の課題なのだから。
相手に何かを言われて、相手のために合わせるのは他人の人生を歩むことになります。自分が正しいと思うことをやればいいのです。悪口を言う人からは離れましょう。
・あなたが悩んでいる問題は本当にあなたの問題だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か、冷静に考えてみることだ。
おそらくほとんどの悩みはこれで解決します。アドラーは人の悩みは人間関係の悩みだと言っています。
・あなたのために他人がいるわけではない。〇〇してくれないと言う悩みは自分のことしか考えていない何よりの証拠である。
・誰かが始めなくてはならない。見返りがなくても、誰も認めてくれなくても「あなたから」始めるのだ。
この言葉はすごい胸に刺さりました。見返りがなくても与えなさい。喜ばせなさい。それだけで他者貢献なのです。
・苦しみから抜け出す方法はたった一つ、他の人を喜ばせることだ。「自分になにができるか」を考え、それを実行すればよい。
・劣等感を言い訳にして人生から逃げ出す弱虫は多い。しかし、劣等感をバネに偉業を成し遂げた者も数知れない
ベートーベンは耳が聞こえないのに、いろんな曲を現代に残しました。画科のマネは目があまり見えないのに、素晴らしい作品を作っています。できない理由は、環境を言い訳にして努力から逃げるからです。言い訳は相手や自分を欺くものです。
・できない自分を責めている限り、永遠に幸せになれないだろう。今の自分を認める勇気を持つものだけが、本当に強い人間になれるのだ。
完璧な人間なんかいません。欠点があってもそれでいいじゃないか。僕はそう思います。
アドラーはオーストリア出身で、現代心理学に非常に影響を与えています。しかし、日本での知名度は低いです。ぜひ、この機会にアドラー心理学に触れみませんか??